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2019/03/03

ホームサーバー 〜WordPressブログ システムバックアップ〜

ホームサーバーで、運用していたWordPressブログサイト、MataKitena BlogがOSのアップグレード失敗で起動できなくなったトラブル対応の続きです。システムバックアップとリストアについて記事を残しておきます。

システムバックアップとは

システムバックアップとは、いざという時のためにパーティションやハードドライブ全体のイメージをバックアップすることをいいます。本来は、今回のようにサーバー自体が起動できなくなる可能性があるOSのアップグレードなどの作業を実施する場合には、事前にシステムバックアップをしておけば、リストアすることで元に戻すことが出来るので安心できます。とはいえ、ハードドライブ自体が壊れてしまった場合、復元することは不可能なので壊れる前にバックアップすること。更に、同一システム内のハードドライブでは、不注意や予期しない事態で壊れることもありますので、外付けのハードドライブやクラウドにバックアップデータを保存するようにしましょう。

システムバックアップの方法は

ddコマンドを利用します。ddコマンドはdataset definitionの略で、ディスクに限らずデータをLowレベルで読み書きできるので、データの中身を無視して操作でき、OSが読み取れないファイルシステムでフォーマットされている場合にもバイナリーレベルで読み書きすることができます。 バックアップしたいドライブ以外から起動する必要があるので、Bootable USBやBootable DVDなどを作成しておきましょう。ddコマンドは、ifで指定した入力ファイルを指定されたブロックサイズで、必要に応じて変換をしながらofで指定した出力ファイルにコピーすることができます。OSのディストリビューションやバージョンにより異なる場合もありますので、利用するシステムのmanコマンドで調べたり、確認して下さい。
ddコマンド書式
dd [--help] [--version] [if=file] [of=file] [ibs=bytes] [obs=bytes] [bs=bytes] [cbs=bytes] [skip=blocks] [seek=blocks] [count=blocks] [conv={ascii, ebcdic, ibm, block, unblock, lcase, ucase, swab, noerror, notrunc, sync}]

今回はどうしたの

今回、ディスクユーティリティで起動ディスクを調べてみると.../dev/sda1と/dev/sda2の2パーティションが存在しました。準備しておいたBootable CDから起動して、それに合わせ、より大きな容量の外付けディスクに、より大きなサイズのパーティションを作成してシステムバックアップを実行しました。リストアは、if=で指定した入力ファイルとof=で指定した出力ファイルを入れ替えるだけです。まだ、WordPressブログが起動できていないですが、何か起こったとしても現在の状況までは戻すことが出来ます。
参考:今回実行したコマンド
dd if=/dev/sda1 of=/dev/sdb1 bs=64k conv=noerror,sync status=progress
dd if=/dev/sda2 of=/dev/sdb2 bs=64k conv=noerror,sync status=progress
あとは、データベースを含め、WordPressブログをバックアップして、本格的に復旧作業に備えます。


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